F1の来シーズンにおけるドライバーのラインナップが確定した。
さらばペレス、今シーズンの成果からすれば仕方がないよね。
粘ってはいたけれど、いい条件を引き出すための交渉戦術でしかなかったのだろう。
ペレスが今後F1にどう関わるかはまだ不明だが、今のところはF1内に空きがない。
彼を欲しがるチームは絶対にあるが、2025年内の復帰はまあないだろう。
多分、どのチームも2025年は育成や準備が活動する上での大きな柱になるから。
ただ、クビの判断がもっと早ければ、ペレスの行き先はいくらでもあったろうに。
これはレッドブル上層部の明らかな判断ミスだと思う。
ローソンがレッドブルに昇格したのは、状況からすれば当然であり、意外でも何でもない。
そうなるのだろうなとは思っていたが、そのとおりになっただけ。
ガスリーやアルボンが昇格した時と同じで、今の実力よりも(あるかどうかは全くもって定かではない)将来性を買った感じの昇格だ。
結果からすれば、彼らはその将来性への期待に任期内では応えられず、またフェルスタッペンのフォロー役としての適性を示せなかったせいでクビになってしまったのではあるが。
だから、同じようにローソンが途中でクビになるのはごく普通にありえるし、ローソンが特別扱いされるべき理由も自分は知らない。
でも、他に乗せるべきドライバーがいないから、パフォーマンスが出せなかったとしても2025年中はローソンを乗せ続けるのではないか。
ハジャルは流石にまだ早いと思うが、どうだろうか。
今回角田が昇格できなかったのは、単に、彼がレッドブルの身内ではないからだと思う。
角田はあくまでホンダのドライバーだという意識が、レッドブル側にはあるはずだ。
角田はレッドブルの育成出身ではあるけれど、レッドブルは彼をあくまでホンダの関係者として、あくまでビジネス上の必要経費の一部として割り切って扱っている節がある。
そんなレッドブルとホンダとの関係は2025年で終わる。
ホンダがエンジン供給をやめる判断をした時は、レッドブルは激怒したのではないのかな、何を身勝手なことを言っているのだと。
さらにその後にレッドブルがエンジン開発に莫大な投資をした後で、ホンダがエンジンサプライヤーとして復帰すると決めたのであればなおさらだ。
ホンダの一貫性のない動きのせいで両者の関係性がより一層こじれた感じがしないではない。
何にせよ、角田が昇格できなかったのは実力がないからではないし、日本人だからでもない。
レッドブルは口では何とでも言うが、具体的な行動に移すことは決してないだろう。
ここまで全部、自分の妄想ではあるのだけれど。
まあ、角田を昇格させてあげても良かったのではないのかとも思う。
シーズン初めの数戦だけ走らせて、表向きの理由を何かしらつけてRBに戻して、あらためてローソンを昇格させればいいのだし。
RBへ小さくない貢献をしてきた角田への、そういったご褒美的な契約はあり得ると感じる。
そうすればホンダへの義理立てもできるし、実際には大した被害も出ないだろう。
ありえないかな、やっぱり。
仮に角田を昇格させたとしても、2026年以降はどうするんだという話が出てくる。
それに、2025年はRBにいることになったが、レッドブルのジュニアチームであるRBに、ホンダの人間である角田がこのままずっといられないのは当たり前のことだ。
角田はRBに長く居すぎたが、その時々の状況からすれば仕方がなかったのか?
とは言え、彼が現時点でのトップチームに移籍できそうなシナリオが思いつかない。
となると、RB以外の中位・下位チームでF1にしぶとく参戦し続けるのか、あるいはすっぱりとやめて別カテゴリーに行ってしまうか。
角田は来年の今頃どうなっているのやら。
自分の予測は、どこかの下位チームに移籍しているというもの。
また、彼がホンダのエンジンを使うアストンマーティンに行くとは全然思っていない。
プロフェッショナルスポーツでは、日本人の存在感がだんだん増してきている。
特に野球やサッカーではそれが著しいように見える。
選手の母数が昔と比べてはるかに増えたから、というのはあると思う。
でも、F1はそれらのジャンルとは(まだ)かなり違うのだよね。
そもそも選手枠の絶対数が少なく、チームとの縁故なり関係性の力がいまだに大きい。
さらに、モータースポーツは最初にやり始める時にも大きな桁の投資が必要になるから、始める時にすら何かしらの援助が必要とされ、選手の体一つだけでは始められない。
だから、実力があるだけでは採用の考慮すらされない、そんな世界。
というか、実力を測るために参照できるレースの数自体がカテゴリー全体で少なすぎるから、絶対数がごくわずかな事例から判断しなければならないのだけれど、それは採用する側にとっても厳しい制約条件になる。
野球やサッカーのように、年間何十試合、何百試合とかあるわけではないのだから。
そういう状況がすぐに変わりそうな気はしないし、変えようともしないのではないかな。
会社同士の関係性の力があったのではあるが、角田がF1でここまで生き延びられているのは、それだけですごいことなのだとも言える。